2023年10月
仕事をしていく上で、基本と言われることがあります。
弊社の経営方針書に記述している内容は「考え方」や「行動」の基本が大半です。読んでいくと「当たり前のことだな」と思うことが多い。しかし、どこまでできているかは人それぞれです。
例えば挨拶はどうでしょう。やっているかと言われればやっていると答えるでしょう。しかし、全員が気持ちの良い挨拶ができているかと問われると答えに窮するのではないでしょうか。
「報告」「連絡」「相談」も基本ですが難しい。自分はきちんとやっていると思っていても、相手からすると物足りないことが多いものです。電話の応対も難しい。敬語の使い方は普段から気を付けていないと身に付きません。「この程度のことはできている」そう思ってしまうところに落とし穴が潜んでいるのです。できて当たり前のことに磨きをかけることが重要です。
「無意注意」と「有意注意」という言葉があります。Web検索すると次のような解説が出てきます。
① 「無意注意」とは特に意識を用いて注意を振り向けとしないでも、自然的に注意が注がれる心的状態
② 「有意注意」とは 目的をもって真剣に意識を集中させること
例えば、挨拶がしっかりできない人はできるようになるまで「有意注意」して身に付けなくてはなりません。その都度、意識して気を付けるのです。そのうち無意識のうちにできるようになります。これが「無意注意」です。「身に付く」というのは無意注意でできるようになることを言います。
誰かにできていないことを指摘されたら、あるいは自分でこれが出来るようになろうと思ったら、しばらくの間は意識して気を付けて行動してみることです。そのうち無意識のうちにできるようになっていくはずです。
謙虚に自らを振り返って、基本のレベルを上げていきたいものです。
代表取締役 井木 敏晴